靴のまま入っていける

 

「エーッ!ようちえんはくつのままではいるの?」

私達の幼稚園では、室内は外と一緒・靴のままで入ります。
最初ははだしになる子どももいます。私達教師も恐る恐る歩いていたのですか、毎日の保育活動がとてもスムーズに行動できるようになりました。 どうして靴のままがいいのか?

鬼ごっこ・かくれんぼをしていてそのまま外や中に出たりできて園庭と園舍が広く使えます。また、子どもがケガや事故等の緊急を要する場合も、すぐにかけつけることが出来ます。また自由遊びでの遊びも中断することなく続いていける面も見られます。

靴が泥んこで汚れていないか、よく見るようになったり、外遊びも履き替えなくてすぐに外に出られますし、その習慣がスーパーや図書館やデパートでもコシコシしてから入るようになります。

保護者会の集まりの時等も、各自のスリッパも持参することもなく来園できます。赤ちゃん連れの方は乳母車のまま幼稚園に出入りできますし、エレベーターもついていますので二階のクラスにもそのまま行けます。

幼稚園は障がいのある子もいますので、車椅子の子や足の筋力が弱く、装具をつけている子もスムーズに、園舎内外、移動できてうれしいです。さらに、靴の文化に馴染みの薄い日本ですが、幼児期の靴の重要性にも気付いて欲しいと思っています。

98%の子どもは健康な足で生まれてくるのに対し、60%の大人は足に障害を持っているという靴文化先進国のドイツで研究結果がでています(WMS規格/ドイツ靴研究所)。ドイツでは親から子どものころより足について学び、靴の選び方まで関心を持たせます。園では一日中靴を履いて、泥遊びしたり、かけっこしたり、時には裸足でリズム遊びで跳ね回ったりしています。子ども達の体のこと、一緒にもっと考えていきましょう!

園での服装は自由です。 富士見幼稚園では制服は決めていません。子ども一人ひとりの個性、その子の成長を大切にしているため、画一化、規則化は避けたいと考えています。

服装も子どもの表情の一つです。 「スカートじゃなきゃいや」「この色がいい」など自分なりのこだわり、それはその子どもの個性のあらわれです。「今日はこの組み合わせにしよう!」と、TPOに合わせてコーディネートを楽しむことも大切です。
お母さんと相談することで会話がはずむでしょう。また、季節を感じる力を養うでしょう。寒い時は一枚多く着る、暖かい時は上着を脱ぐ、暑いときは半袖になるなど、自分の身体と天候を自分で感じて判断出来るようになるといいですね。

私たちが生活していく上で、洋服はなくてはならないもの。
私たちの大事な体を守るだけでなく、自分らしさを表現する洋服をこの時期から園の自由な保育方針に基づいた中で自ら選び、TPO(時timeと場所plaseと場合occation)を考える力を感じたいと思っています。

一人ひとりの体に合った好きな服装でその子らしさを発揮し活き活きと幼稚園生活を楽しんで欲しいと願います。